“愛してる”と伝えたくて【完】


「俺、結理亜の過去の事とか知らねェ。今話せっても言わねェ。結理亜が話すまで待つ。…待ってやる。」

ありがとう…。

嬉しいよ…。

「だが、俺はお前を守ってやりてェんだ。…過去から。助けてやる。だから、俺の側にいろ。俺と付き合え、結理亜」

私も、側にいたい。


悠心は私の事を、こんなにも考えていてくれたんだね。

嬉し過ぎる。

私って幸せ者?

「…ぅれっ、…しぃょぉ」
「…っ、ひぃっく」

守ってやりたいって言われたの始めてだった。

「うわっ、…嫌だったか?ゴメンな。だから、泣くな」

本気で困ってる。

かわいー。

じゃなくって!!

「っ…ぅ、違うのっ。嬉しくてぇ…だ、からぁ、」


ガバッ。

私は、抱き締められていた。

温かい。

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