悲しき 極道

剣道

小田は半年くらい入院したと思う。

帰ってきてからは、
見違えるよぉに
普通にヘタレやった。

もしかして、
ワシが人生変えてもたかな…



相変わらず、
ワシらは野球部でシゴかれとる…


なんせ今年は、
全国大会すら出れずやったさかいな。

三年生が退部してから、
先生らの八つ当たりが
残った一年生と二年生にきた…

やってられんわ…




冬に入って、
小田が嬉しそぉに
剣道着を見とる。


なんや、
ペペにプレゼントされたらしぃわ。



『ペペ』
って言うヤツは、
小田の担任ですわ。

外人やないで。

名前は福田やが、
前歯が出すぎで喋りながら
ペッペ、ペッペと
ツバ飛ばしよるさかい、
ペペらしぃ。


ペペは、
剣道の段持ちで
小田に力入れとったみたいや。



まぁ、学園では
剣道と柔道の大会があるくらい、
園内でも力入れとる。



ワシは当時、
体育時間は
柔道をやってた。

体がデカいのと、
素手で相手をイワせれるからな。

それと、
柔道が認められたら
野球部を辞めれるからや。

ワシは必死で、
のめり込んだ。


素質あったんかな?
すぐに三級を取った。

…って、誰でも取れるか…

これで二年生からは、
野球部辞めれる!!




< 42 / 72 >

この作品をシェア

pagetop