エデン

その時、ミカエルの身体を不思議な感覚が貫いた。

何かと思い辺りを見回すと幻水鏡の一点が金色に輝いている。

吸い寄せられるように幻水鏡に近づく。



『ルツー!!』

青年が少女の名を呼んでいる。

青年は森の中にいる少女に手を振り走っていた。

少女の周りには数人の子供がいて、少女と楽しそうに遊んでいる。

青年の声に気がついた少女は振り向き嬉しそうに青年の名を叫んだ。

『ケイト!!』



瞬間、今までにない強い光りをはなった。

ミカエルはそれから、目を反らせずにいた。





────こんな事はありえない‥‥



この光りは──────‥‥




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