極上!ブラックコーヒー
次の日の朝……


「おはよ!!!」


「もう風邪いいのか?」

「おかげさまで、もうすっかりよくなりました」

変に意識するのはやめよう。
いつも通り普通に……

「どうかしたのか」

「いや、その……冬君はどうしたのかなって」

「あいつなら用があるとかで朝早く学校行ったよ」

そうなんだ……



「私たちってね、『ブラックコーヒー』みたいなんだって」

「ブラックコーヒー??なんだよ、それ」



「さて、問題です。そのコーヒーはとっても苦いのでしょうか、それともすご~ぉく甘いのでしょうか?」

「ば~か、選択肢が一つ足りないんだよ」



「えっ?」



「俺たちは『極上』ブラックだ」



その苦さはやがて深みを増し、
きっと甘くなる……



END
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