これは恋じゃない親心だ!!
「先生、さっき
教頭先生に言った
[親心]って?」

「あぁ、あれは
そのままの意味だ。」

え?

「末島は、いつも
頑張りすぎるから。
つい心配になってな……

あの日階段から落ちた時も
寝不足だったんだろ?」

ありゃ。
先生にはバレてたのか。

「ごめんなさい」

謝りたい気持ちに
なったから
謝っといた。

「これで、やっと
平穏な学校生活が戻って来るな」

「ですね。
それじゃぁ先生、僕は帰ります」

「あぁ。
外暗いから、気をつけて帰れよ」

「はい、さようなら」

「また明日な」

親心かぁ。

「はい」

先生に返事をして
昇降口に向かった。
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