恋歌 〜secret love〜

┗秘密のメロディー

 

「奏? 何やってるの?」


「ちょっと! いきなり覗き込まないでよ!」



あたしは、机の上に広がったルーズリーフを隠しながら言った。



「それ、詩よね? 歌詞?」


「うん。まだ完成してないから、見せられないんだけど……」



そう。


あたしが書いていたのは、作るように言われてた歌詞だった。



前に作った方はもうみんなからOKをもらっているから、これはもう1曲の方。



昨日の夜に完成したばかりの曲に、今は歌詞をつけているところだった。



「ちらっと見ちゃったんだけど、今回はラブソングみたいじゃなかった?」



「うん……。ちょっと頑張ってみようと思って、ね?」



「この前、彼に質問に行ったのが効いたのねー」


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