恋歌 〜secret love〜
「ねー!今日の練習が終わったらさ、みんなでアイスでも食べに行かなーい?
暑くて溶けそうー」


「おっ!慶介、それ良いじゃん! 帰りに楽しみがあるって思うと、やる気も出るしな」


「勇人、お前は小学生かよ……」



呆れてぼそっ、と言い放った六濱くんを、勇人が思いっきり睨み付けた。


でも、六濱くんは全く凹んでいるようにも見えない。



「はいはい。もう、こんなおバカは放っておけば良いのよ! 勇人抜きで、食べに行きましょ!」


「何でそうなるんだよっ!」



勇人が、不満そうな顔を彩乃に向ける。




こんな風にみんなの様子を見てると

今まで自分の中を駆け回ってたもやもやが、さーっと引いていく気がする。



PEACEのみんなは、いつも良い意味で自然体。


馬鹿みたいなやりとりにだって、全力でぶつかって、全力で楽しんでるみんなは


本当にまっすぐだから……―――――


 
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