恋歌 〜secret love〜
「ちょっと、2人とも!どーゆーこと?」
覗き込めむと、そこには先生にもたれて寝てる奏がいた。
「いや、話の途中で気付いたら寝てて。奏の体が倒れそうになったから支えただけだ。
ちょうどそこでお前等が入ってきたんだよ」
そう言って奏を見る先生の顔は、今までに見たことがないくらい優しく見えた。
やっぱり、勇人の観察は当たりなのかな……?
「すみません。あたしが無理させたせいかも……。
昨日は奏、家に泊まりにきてたんですけど、ずっと話してたから寝てないし、早朝からハイペースで勉強したし。
お弁当もとても一生懸命作ってたんです。……からあげとか」
「……そうか。桐渓さんもありがとう。……しばらく、このまま寝かせとくか」
「あー、それが良いかもな!ところで頼城ちゃん、お茶といちごみるくが1本ずつしかないんだけど、どっちが良い?」