ちびっこ かりな
第1章 朝
 6時30分、目覚まし時計が鳴る。

かりなは勿論、起きない。

きっと、10個の目覚まし時計が

そばで鳴っていても

かりなは起きないだろう。

仕方なく私が起こしに行く。

「朝だよ!起きなさい!」

「う~ん・・・」

2つ上の美里(みり)が

大きく背伸びをし、先に目を覚ました。

赤ん坊の頃から

うつ伏せで寝ているかりなは

寝起きはいつも目が腫れている。

美里のそのうなり声に気付き

かりなも目を覚ました。

「おはようございます。」

 
 













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