ちびっこ かりな
第11章 お母さんと一緒
 生まれてこの方、一度も私と

離れた事のないかりな。

お爺ちゃんとお婆ちゃんを知らないせいか

丸っきり他人は駄目、いや、主人も駄目で

料理の時なんて、まだ首の座らないかりなを

今で言う「ベビースリング」で

前抱っこしながら作っていた。

今考えるとぞっとする。

だって、主人が抱っこしても

一向に泣き止まないんだもん。

本当に嫌だった。何で~。

でも、主人が嫌がるのも無理はない。

あやせばあやすほど泣き叫ぶかりなだった。

思わず私にホイッとまるで

物を投げるかの様に渡す。

 

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