One STEP



あたしは立ち上がって、大きく頭を下げる。



「スイマセンでした…っ」



謝るしかない。


自分勝手な自分を。


ここで消してしまうんだ。




「それは弥生に言って」



「そうそう。きっと今頃泣いてるよー?」



あたしは、う゛っと言葉に詰まった。


そんなあたしを見て慎也先輩と美空先輩は笑っていた。



「はい…そうします」



あたしは小さく小さくなった。



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