One STEP



始まるんだ。


これから、あのステージで発表するんだ。



大勢の前で。


あたしはリノアとして。



やはり考えるだけで恐くなる。


小刻みに震えてしまう。



けど、きっと平気。


あたしには仲間がいるんだもん。



1人じゃない。


みんなが傍にいてくれる。



それがパワーになって、あたしを勇気づけてくれる。



だから、大丈夫。


あたしも先輩たちの後に続くようにして立ち上がった。



始まる。


これから。





あたしの幕が―――音をたてて開いた。




< 494 / 528 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop