世界一可愛いお姫様





「あれ?亜美菜なんか不機嫌だねぇ。」


次の日の朝、教室の机にうつぶせになっていたあたしに
唯花は優しく声をかけてきた。


「また空君とケンカ?」



だって、空、謝ればいいと思ってる。
昨日もずっと謝罪のメールばっかりきた。



「夏祭りまでには仲直りしなよね。」


唯花はチラシをあたしに見せた


「15日って、ちょうど2年目でしょ?」


「あ、そういえば!」


唯花に言われなきゃ気づかなかった。

去年の15日、空ってばカチコチになって
あたしに告白してきた。

その姿が可愛くって、あたしはOKした。


あれからもう2年かぁ。







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