ねぇ…先生。。
『ん?どうした…??』
小山さんの異変に気がついたのか先生の声が優しくなる。
「私…先生が好きなの…。」
小山さんは小さな声で呟いた。
未来は目を大きく見開いて驚いている。
私の胸はドキドキと無駄に大きな音をたてる。
『ありがと……。
俺のことなんて好きになってくれて。
でも教師は生徒に恋愛感情を持ち込むワケにいかないし、
お前はまだ16だ。
これからたくさん出会いはある。
俺なんかよりいい男ときっと出会えるから…。
その出会いを大切にしろ。
それにお前のこと好きだって言ってくれてる奴いるんだろ…?
俺なんかを見ずにそいつのこと見てやれよ。
これからたくさん恋愛して
たくさん喜んで
たくさん泣け。
そうやって人は成長していくんだ。
俺は…「ダメなの…」
先生の言葉を遮る小山さん。
「私…先生のこと本気で好きなの。
先生は憧れとか気まぐれとか
そういうのだと思ってるんでしょ?
私は本当に本気で先生のことが好きなの…。」
小山さん………
すごいね。
私にはそんなことできなかったよ。
なんて関心してる私っておかしいよね…??