ねぇ…先生。。






『ん?どうした…??』


小山さんの異変に気がついたのか先生の声が優しくなる。



「私…先生が好きなの…。」



小山さんは小さな声で呟いた。


未来は目を大きく見開いて驚いている。



私の胸はドキドキと無駄に大きな音をたてる。



『ありがと……。



俺のことなんて好きになってくれて。


でも教師は生徒に恋愛感情を持ち込むワケにいかないし、
お前はまだ16だ。


これからたくさん出会いはある。



俺なんかよりいい男ときっと出会えるから…。



その出会いを大切にしろ。


それにお前のこと好きだって言ってくれてる奴いるんだろ…?



俺なんかを見ずにそいつのこと見てやれよ。


これからたくさん恋愛して


たくさん喜んで

たくさん泣け。



そうやって人は成長していくんだ。



俺は…「ダメなの…」



先生の言葉を遮る小山さん。


「私…先生のこと本気で好きなの。


先生は憧れとか気まぐれとか
そういうのだと思ってるんでしょ?


私は本当に本気で先生のことが好きなの…。」



小山さん………



すごいね。



私にはそんなことできなかったよ。



なんて関心してる私っておかしいよね…??





< 131 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop