ねぇ…先生。。

試験






あれから数ヶ月。


お兄ちゃんの教育実習は無事に終わった。


成宮香奈ちゃんとはうまくいってるらしい。



『おい?零??

ぼーっとすんなよ?

センター近いんだぞ??』


お兄ちゃんに教科書で頭を叩かれる。


「あーい、ごめんなさい。」


私は素直に謝る。



勉強教えてもらってるのに反抗しちゃダメだよね?


もう1月の半ば。


センター試験が迫ってきて最近はお兄ちゃんに勉強を教えてもらっている。


『あーもう違うって。

そこはXをYに置き換えて…』


今は私の苦手な数学を教えてもらっている。



「はっ?なんで置き換えるの??」



『さっき教えただろ?

ホント学習能力ないなぁ…。』



いや、いや……


お兄ちゃんに言われたくないから…。


お兄ちゃんが高校生のときのこと私覚えてるんだよ?


いとこに勉強教えてもらってるときしょっちゅうお兄ちゃんの部屋から


”さっき教えただろ?

浩は学習能力ないなぁ”

って聞こえたんだから。






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