不器用な恋

怖がりな心

『越谷くん!!////』

女子達の黄色い声が響く。


すると一人の女子が、
『放課後、カラオケ一緒に行きませんか?』

と赤い顔してうつむいている。



『いいけど、ひとつ条件がある!由月が行くなら、俺もいく!』


追っかけの女子が一斉にこちらを向く。



一人の女子が近づいてくる。

『姫城さん。よかったら、放課後、カラオケでも行きませんか?』

また声が震えている。




『イヤ。』

優貴にこれ以上関わりたくなかった。


優貴を好きになってしまいそうで。。。





そんな一言を言うと、教室が静まり返る。



そんな沈黙を破ったのは、一人の女子。

確か、名前は…

赤崎理彩(あかさきりさ)


『姫城さん、どうしてもダメですか?』


更に声が震えている。

いつもはアタシを除いた人に強気な女だ。

顔もまぁまぁ整っている。

それが不安そうな顔になっている。



『単に、アタシを利用するだけでしょ?道具にされるなんて、まっぴらだね。男のためなら、誰でも利用するんだろ?』


アタシは少しキレそうになった。



『すいません。ごめんなさい。利用とか、そうゆうのじゃなくて、、、』


完全に怯えて、うつむいている。




『赤崎、わかってない。そういうのを利用するって言うんだよ。めんどくせぇ女だな。』

アタシはつい、言葉が荒くなる。



『すいません、、、』

ついに泣き出した。


泣き声をおし殺していた。






『泣くとか、マジあり得ないから。泣けば、済むとでも思ってんの?』


アタシは赤崎の頭をポンっと軽く叩いて、教室を出る。




赤崎はびっくりしているのか、そのまま硬直している。



優貴は歩いていくアタシを無言で見ている気がした。
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