不器用な恋
『細いし、出てるとこ出てるし、甘い匂いがする。』
『恭介、君はからかってんのかな……?』
『あ?真面目に言ってるよ。』
『あっそ。』
話しながら歩いていたから、あっという間に学校に着いた。
恭介はアタシを降ろす。
『恭介、ありがと…わざわざごめん…』
『いえいえ。感謝しなさい、由月さん。』
恭介は優しく笑った。
そして、アタシの頭をクシャクシャって撫でた。
『またな、由月。』
恭介は軽く手を振って、アタシに背中を向けた。