アイシング、マイラブソング

千架とずっと、

一緒に居られますように。




それが消えてしまうまでに3回も言えなかったけれど、

3分の1の効力でもあればいい。


少しでも永く、

千架とこうしていたい。


千架に愛されていたい。



その分努力するから。


千架を僕から奪わないでください。



神に祈るのはたやすいことだ。


あとは僕が頑張れるかどうか。


千架を大切にする。


一生やってみせる。




どうか、
この誓いと引き換えに、

ずっと彼女をここに置いていてください…。




無心に祈りながら、

僕は千架の小さな頭を
繊細な宝物を扱うように

心を込めて撫で続けていた。
< 148 / 271 >

この作品をシェア

pagetop