アイシング、マイラブソング
「若干…浮いてる…?」


「この程度なら簡単に抜けたりしないから大丈夫だよ」


「シンプルに飾りとか無いやつにしたんだけど…」


「あたしは何だっていい。悠がくれたものだもん。ありがとう!」


そう言って、千架はずっと右手の指輪を見つめてる。



恋する女の子がそこにいた。



あまりにいとおしくて

思わず抱き締める。



「悠…?」


「なんでそんなに可愛いの?!」


「さ、さぁ…」


「千架大好き!」


「もう、照れくさいなぁ…」


「良い誕生日になった?」


「悠のおかげでね」



そう言って千架は唇にキスをくれた。



「…千架…不意打ち…」



「へへっ」



いつもドキドキをもらってばかりだけど、

千架をしあわせにするっていう僕の仕事は達成できただろうか。

いつでもどこでも千架のことばかり考える。


心の中で名を呼んで

一緒にいたいと思って

大好きで。



―このしあわせが永く続きますように



いつぞや流れ星に願ったことは
僕の口癖になっていた。

このしあわせが、壊れることが
怖かったから―。
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