アイシング、マイラブソング
「ごめん美和。サンタさん、バイバイっ」



それはあの頃と変わらない笑顔だった。



体中がドクドク言ってる。



なんかもう平常心に戻れない。



仕事そっちのけで愛しい背中を見送った。





―千架



―千架…





―忘れさせてよ…






苦い想いだけが

ドクドクと共に全身を巡っていた。
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