小さな恋の、小さな話
俺達は黙って手を繋ぐ。
リンは俺を酷く束縛する代わりに
彼女も男子とは一切喋らない。
俺はつき合ってから喋っているのを
一度も目にしたことがない。
リンは自分自身も
自分で束縛している。
そんなリンに
「男子とちょっとぐらいは
喋っても俺怒らないから」と
言ったことがあった。
そしたらリンは泣きながら
「あたしはキョウスケが
女子と喋ってるところなんて
見たくないから」と言った。
それ以来、俺は
他の男と喋っていいなんて
口にすることはなかった。