不器用な君と不機嫌な私

片手に持っているのは
先生からのコーヒー牛乳。

私はそれを強く、握った。



これが私たち四人の恋の


初まりで



なにも知らない私は


これからどれだけの涙を

流すことになって


どれだけの人を傷つけるのか


なにひとつわかっていなかった






ごめんね、郁



ごめんね、仲本





ごめんね、先生。





< 92 / 303 >

この作品をシェア

pagetop