君と私の物語 【短編集】

今日もいい天気やなぁ

空も青いし

雲も...

あれ?

雲が...

「洸!洸!」

慌てて洸の所へ向かう

「どないしたんっ!」

洸は急だったからビックリしてる

「雲が!雲が!」

「蜘蛛?」

虫の蜘蛛と間違えとる...

「雲!いいから見て!」

「え~、窓開けたら暑いやん...」

何て嫌がる洸に

有無を言わさず窓を全開

「ほら!」

「ほらって言われても...」

「雲見て!」

「雲?それがどないしたん」

「わからんの!?雲が動いてないねん!」

雲が全然動いてない!

空に雲を貼り付けたように

全然動かへん!

「はぁ...そんな事かい」

「そんな事ちゃうわ!」

だって雲が動かんなんて

雲じゃない!

「燐、今見てみぃ?」

「へ?」

窓から少し身を乗り出し

空を見上げると...

「あっ!さっきの雲がなくなってる!」

「雲はちゃんと動いとるわ

 ただ動くのがゆっくりなだけや」

そうやったんか

「雲はやっぱり動いてんねんな!」








***雲***

(あたりまえやろ)

(だってあんまりにもゆっくりやったもん...!)

(もうええわ、暑いからはよ窓閉めぇ)

(なぁ、雲って何で動くん?)

(お前の頭では説明してもわからんわ)

(それむっちゃひどぉない!?)

(あーはいはい)

(うわっ!ちゃんと教えろや!)

(また今度なー)


2011/08/04
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