【完】チーズ男とあたりめ女
「出してた歯ブラシわかった?」



「わかった」



コーヒーを受け取ると、砂糖もミルクも入れずに飲む智。

でも、猫舌なのか、息を吹き掛けてから飲んでる。



「何だよ?」



「ううん。猫舌なんだと思って」



「暑がりで猫舌。不便で仕方ねぇよ」



私たちって、今はどんな関係なんだろう。

知り合ったその日に、お泊まり。

しかも、同じベッドで。

友達?

もしかしたら、それ以上なのかも知れない。

私は…智は。

ちゃんと相手をわかって眠ってたかな?

私は悠を。

智は元カノを思って、眠ってたのかな…。



< 238 / 504 >

この作品をシェア

pagetop