【完】チーズ男とあたりめ女
「何、飲む?」



「んー…オレンジジュースかな」



「わかった」



ゆっちんは飲み物を取りに行ってくれた。

細く引き締まった長い足に、ジーンズが良く映える。

何だか凄くカッコいい。



「はいよ」



「ありがとっ」



ゆっちんはコーラを珍しく、ストローで飲んでる。

私は“あっ!”とある事を閃き、鞄からメイクポーチを出した。



「ゆっちん、プレゼント!ま、私が使わなくなったやつだけど」



私はコームタイプのマスカラと、焦げ茶色のアイシャドウを出した。



「ゆっちんは肌が綺麗だから、これだけで大丈夫。この二つさえあれば、もっと可愛くなれるよ!」



肌は透き通ったように、白く綺麗。

本当に、これだけで十分だ。
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