【長編】雨とチョコレート
「真山君、本気で言ってんの?」
「なんだよ」
苛立ちを隠せない様子でいる岬は鋭く俺を睨みつけたかと思うと、呆れたようにため息をついた。
「サイッテー」
貯めに貯めて、吐く。
それから、神崎に手を振って近づく。
「かんちゃん、帰ろう。今日はしのも一緒ね」
神崎としのの手を取って教室を出て行く。
しのは何がなんだか分からないといった顔をしていた。
俺は、不機嫌になった。
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