【長編】雨とチョコレート
「真山君、わかるよね?」
「うん」
「しのの気持ち、ちゃんと真山君に向いてるよ」
「…うん」
急に胸を締め付けられるように苦しくなって、思わず席を立った。
「ごめん。2限なったら戻ってくっから」
岬は不適に笑いながらも、りょうかーいと小さく手を挙げた。
俺は両手を目の前であわせて、しのの下へ行く。
ちょっと、と腕をまたつかんでしまった。
痛そうな顔はしてたけど、俺にも余裕はなくて、二人で教室を出た。