【長編】雨とチョコレート
「今なにしてんだろうとか、風邪引いてないかなとか、一緒にどっか行きたいなとか、もうお前が基準だったんだ。
神崎とか、岬とか、あいつらみたいな好きって感覚、わかんねーの。
だって俺、しの以外の女って興味ないっていうかさ。
ただ、四六時中、しののことしか考えらんないようなのが、俺の『好き』なんだと思う。
しのに対しては、他と比べらんねぇくらいの気持ちが、ある。
この気持ちは誰にも、負けない、と思う。
」
それから深呼吸をして、しのの前に立ち直る。
それまで下を見ていたしのも、俺を見る。