【長編】雨とチョコレート


「れいが大変申し訳ないことをしました」

奥寺が頭をさげる。
俺もそれをみてまねをした。


玄関に、あいつの母親とあいつが立っていた。

ガキ大将の母親らしい人だった。



頭に包帯を巻いたあいつはアホのように俺を睨みつける。



「それでは失礼します」


奥寺とあいつの母親は少し話をしたみたいだけど、俺はにらみつけてくるあいつを無視することに注意がいっていた。







玄関の戸を閉め、奥寺は自分の頭をぐしゃぐしゃにした。
せっかくセットしたのに、もったいない。


「ほら、さっさと車乗れ」


言われるまま、車に乗った。
< 73 / 248 >

この作品をシェア

pagetop