怪盗キルア!俺が宝を盗むワケ$
忍び寄る危険

キルアの剣



先を行く藤丸の背中を追う俺

空を生き返らせることができなくてもどこか心はホッとしていた


「玲哉、もう大丈夫だ
結界を解いてくれ」

「どうやら説得できたみたいだな」


結界を解いた玲哉はその場に座りこんだ


「力を消耗しすぎたんだ。早く休まないと」

「平気だ藤丸
で、こっちの問題児は?」


チラリとみた玲哉
その鋭い視線が俺をみる


「ホント、ごめん
俺バカだから……大事な仲間殺そうとして、ホントごめんっ」

しばらくの沈黙
頭を下げた俺には玲哉がどんな顔をしているのかわからない





「お前のバカな言動は今に始まった話じゃねーだろ」


「え……?」



顔をあげると、そこにはいつものように感情のこもらない眠たそうな玲哉の目があった


「ま、今回は貸し1とするか
今度たっぷりお返ししてもらうから」


「玲哉……」


「そういう目でみるのやめろ、気持ち悪いから
俺はそっちの趣味はない」



いつも通りのやりとり


1人だったらできないこと……


< 312 / 467 >

この作品をシェア

pagetop