セカンド・チャンス!
2章 高校一年生
「大丈夫?とにかく、取り敢えず
学校に行こう。ね?」
と、私の顔を覗き込む幸子の目が
あまりに真剣で
私の事を心配してくれているのが
伝わって来て
私は「うん」と頷いてしまった。
体は高校生でも、
心の中は人生に疲れた中年なのに…。


幸子に連れて行かれたのは
懐かしい1年1組の教室。
もう、合わなくなって何年も経つ
懐かしい同級生たち。
みんな、昔のままだ。


あちこちから「おはよう。」と
あちこちから声が掛かる。
おはよう、と返す声が震えたわ。
おばさんくさいと、
バレるんじないかと思って。
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