それでも世界はまわる
洋子も元の位置に戻り、三人も騒がしい口を閉じた。そして氏源は言う。

「では告げるぞよ。余が選んだおなごは、お春。そちだ」

「えーっ!?」

お春もまさか自分だとは思わなかったのだろう。思わず大切な桶を落としてしまった。
他の三人は予想外の展開に困惑と悔しさを隠せないらしい。

「んまっ! この薄汚い子が!」

あん・みつがお春の着物を掴んだ。

「キーッ! くやしいっ!」

そうけんび・ちゃがハンカチを噛む。

「悲しみの踊りなんて用意してないわよ!」

松たけ子も続く。

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