ダイヤモンドダスト
第3章 ポケットティッシュ


ハナを見送って、
空っぽになった部屋に戻ると
まだかすかに残るハナの香りが嬉しくてたまらなかった



友達として


ただそれだけなのに


ただそれだけでも



俺にとっては、もう偶然だけで出会うことがないのが嬉しかった




ずっと、ずーっと居られる



今、俺はハナを好きかどうかは
正直よくわからない



あの笑顔に惚れこんだのには
違う理由が存在しているからだ



好きって言葉には
いろんな意味があるもんだと思う


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