銀河の星屑

・彼女は姉

「――はっ…?」

やっと出てきた声は、かすれていた。

「蓮ちゃん、水萌だよ?

わからないの?」

今にも泣き出しそうな声で僕を呼んでいるのは、
「何を言ってるんだよ…。

お前は、姉さんだろ…?」

水萌ではなく、姉だったからだ。

「と言うか…意識が戻って早々、弟をからかってんじゃねーよ。

バカをやってんじゃねーよ…」

震えているうえに、かすれた声がかっこ悪い。

姉が水萌で、水萌が姉?

これは一体、どう言うことなんだよ…?

何で姉が“蓮ちゃん”と呼んでいるのだろうか?

僕のことは、いつも呼び捨てで呼んでいるのに…。
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