キミ時間




でも、そう思ったのも束の間。




「大地が起きるのが遅いから遅刻する!!」


「まだ、時間に余裕あんだろうが」


大地の家を出ながら、あたしたちはほんとにいつも通りに言い合いをしている。


ガチャン、とドアがしまった。




「あ、大地!!……と、栞奈ちゃん?」




家の前にはなぜか彼女の姿が。


なんで、また?


「なんで、いんの?」


大地も知らなかった様子で、驚いている。


ふふ、と可愛らしく笑った彼女。


あたしなんて眼中にないのか、そのまま大地に近付いていく。



「栞奈ちゃんが最近、大地のこと起こしてあげないらしいから、心配してきちゃった

 あたしも一緒にいっても良い?」


そんな分かりきったことを。


大地が断るわけないじゃん…。




あ、泣きそう。






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