小説家橘夢子と5人のイタズラ王子
スーツは似合わない、試着室の中でため息が出た。





学校へ行く、保護者の代わりならスーツだと思った。




背も高くもなく、ただ細いだけの体。





田中君が選んでくれた、ピンクのスーツ似合わな過ぎて笑えた。





やっぱスーツはパス。





中々決まらない。





私は何が似合うんだろ。





夕方になってしまった。





田中君が時計を気にしてる。





「田中君ごめん、もう帰っていいから。今日はありがとう。」





「気にしないで、ただ編集長が煩くて、何回も電話してくるからさ。」





そうだった、原稿の閉め切りが過ぎていたんだ。





「田中君ごめん、原稿は今日中に仕上げる。」





田中は大丈夫って言うけど、絶対編集長は怒ってる。




「夢子服どうします?」





早く決めて帰らなきゃいけない。









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