私の14日間
二人
「じゃ、俺は仕事行ってくるな。」
「え?今帰ってきたんじゃないの?」
豪は立ち上がり、隣の部屋に移動しようとしていた。
「もうひとつの仕事。掛け持ちしてるんだよね。」
そう言いながら、隣の部屋へと入っていった。
「昼までは運送屋で働いて、昼過ぎから飲食店で働いてるの」と捺乃が付け加えた。
「忙しいんだね。大変そう。」
「まぁね。本当感謝してる。」
少し照れくさそうに捺乃は言った。