先生観察日記

「うん、きっと人気あったと思うなぁ。

女の子にも人気あったでしょう〜?」


当然、今より若い大学生で、教え方が上手な予備校講師なら、モテモテでしょう?


「まあね。

でも、生徒に手を出すとそれこそバイトはクビだからな。

そう言ってとことん逃げたよ。

今でも逃げ足には自信あり、だ」


ふふふ。

必死に逃げてる先生を想像すると面白い。


「何にやけてんだよ!

またどうせネタ帳に書くんだろ?

ほどほどにして、ちゃんと勉強しろよ」


「は〜い。これから真面目に頑張りま〜す」


「よろしい。ネタ以外の質問、いつでも大歓迎だからな」


日が沈むのが早くなり、もう外は真っ暗だった。


さ、家に帰る道すがら、頭の中でネタを整理しとこっと。


< 146 / 330 >

この作品をシェア

pagetop