キケンなモトカレ《君を壊したい》
君ほどの女なら、今も言い寄る男が
たくさんいるだろ?
俺なんか相手にしないで、もう帰ればいい。
もう会わないと言って
出て行けばいいだろ。
何で、そんなに俺をかき乱すんだよ。
「……誠也…?」
美沙の手が俺の髪に
そっと触れてきた。
「!!」
パシッ。
俺は咄嗟にその手を払った。
「触るな」
自分でも驚くほどの冷たい声が出る。
「…あ…、ご…ごめんなさい…」
美沙が差し出した手をカタカタ震わせながら
ゆっくりと引いた。