もっと早く‥
vol.4
幸大の家に戻って2ヶ月が過ぎた。






幸大と二人食後にソファに座りコーヒーを飲むのが日課になっていた。






「紗夢。」


「なぁに?」


「今度デートすっか。」


「‥え?」


「どこ行きたい?」


「…。」





私は幸大を見つめた。





「フッ。考えといて。」





幸大はお風呂へ向かった。







デート。






私には未知の世界だ。







デートなんてできないって思ってた。






ううん、好きな人ができることすら考えていなかった。
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