Voice
すると優斗君は手を伸ばして
私の頬を触った
「泣かないで、ゆきちゃん」
私は優斗の手に書いた
< ひ か り が も ど っ て も
ま え み た い に
わ ら っ て く れ る ? >
すると優斗君は笑った
「当たり前だよ、光が戻ったからって
ゆきちゃんの事嫌いにならないよ」
そして優斗君は切なく笑った
「今だってもし目が見えていたら
ゆきちゃんがどんな顔をしているかわかるのに」
優斗君はゆっくり私を抱き締めた
「ゆきちゃんの笑顔が見たい」