Voice





(離さない…離さないよ)





私達はしばらく抱き合っていた






すると優斗君は

「ありがとう、もう大丈夫」


そう言っていつもの笑顔で笑ってくれたんだ





「この話は内緒ね?

俺ゆきちゃんにしか言ってないから」





優斗君は探り探り私の頭を撫でたんだ





もし私に声があったら



今、私はどんな言葉をかけただろ



もし優斗君に光があったら





優斗君の目には


どんな私が映るんだろう






伝えたいけど伝わらない






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