【短編】それでも秘密☆
廊下に出ると、チャラチャラしたギャルの先輩が五人も…。


面倒くさ…。


「何か用ですか?」


冷静に質問する。


「あんたが…。ちょっと来て。」


五人の先輩に囲まれるように歩く。


無言で歩いて着いた場所は、体育館の裏だった。


定番の場所かよ…
ちょっとくらいひねった場所探せよ…


なんて、あたしは余裕をかましていた。



「…イタッ!」


コロンっと足元に石が転がる。


石ぶつけてきた?


「何かする前に、なんであたしを呼んだか話すのが筋だと思いますけど?」


キレるのも時間の問題だな…。


「あんたさぁ、リョウくんに付きまとってるでしょ?」


はっ?

リョウ絡みかよ…。


「あたし、リョウの事好きなの。」


真ん中のいかにも、このグループの番長的女が言った。


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