記憶 ―流星の刻印―
10・朱雀の血縁者


10・朱雀の血縁者



私は、
世間知らずな、
跳ねっ返りの我が儘娘。

それは、
自他共に理解しているし。


いつだって、
誰にでも強気で接してきた。

相手が男の人だろうと、
何だろうと、
誰かに怯えるなんて、

過去にはないの。



王子様の弟…、

捕まった瞳の中で、


炎に包まれた、
「朱い鳥」を見た。


< 106 / 175 >

この作品をシェア

pagetop