恋の方程式
挨拶-6月-
私たちの関係は順調に進み、私も徠を思うことが少なくなってきた。




それに・・・・、空といるとドキドキする。




「小春?」



こうやって、私にしか見せてくれないフニャッと笑った顔で名前を呼ばれると、どうしようもなく空のことが愛しくなる。




「んー?」




「今度さ、小春んちに行ってもいい?」




この質問は一か月前からずっと繰り返されている。




そのたびに私が出す答えはNOだ。




うちには徠がいる。




空を徠に紹介したいけど、それは同時に徠への気持ちをあきらめることになるから。




だけど・・・・




「いいよ」




「え!本当に!?いいの?」




空も驚いてる。




空のことを好きになったわけじゃないけど、私の中で、空はなくてはならない存在になっていたから。




「うん。明日、夕ご飯一緒に食べようね」




「よっしゃーーー!」
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