エピソード オブ マイラブ


 と,とりあえず何か言った方がいいかな・・・

「あ,あの・・・」
「あのさ,」

一生懸命何か言おうとしたのに,あっけなく桜くんに遮られてしまった。良いのか,悪いのか。

「は,はい。」

うわっなんであたし敬語!?2年生に敬語って・・・

「あんた,3年生?」

さっきと同じで冷めた口調・・・他の2年生に言われたらむかつくんだけどな。

「あ,うん。」
「俺のこと,知ってるでしょ?」

にこっと笑って言った桜くん・・・えぇ!?知ってるでしょって・・・えぇぇぇえぇ!?

「え!?」
「知ってるんだ。」
「し,知らない。」

なんでウソついちゃうんだろう。

「ウソツキ。」
「なんで分かるの!?」
「やっぱり。」

・・・なんで墓穴掘っちゃうんだろう・・・

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