輝り道‐ヒカリミチ‐

親友の絆


―――――――

夏休みが終わり、

今日からまた学校が始まる…


「琴理おはよ♪」
「奈々緒今日、早いね。」

「…うん、夕べよく眠れなくてね…。」

「まぁじ?!琴理もやで♪」

「だって「ね~?」」

当たり前だ。
だって今日から
また
いじめが
始まるだろうから


――ガラガラっ

教室に着くと
まだほとんどの生徒が
来ていないらしく

みんなこちらに目を向けていた

私たち2人が一緒に
学校に来たことに
驚いているらしかった



――ガラガラっ

教室のドアが
乱暴に開けられる

「ちょっと来て」

…水紅達だった。

その目は完全に
琴理の方を見ていた

私と琴理は
「私も行く。」
「ありがと」

と、目で会話して
水紅達についていった



ついた場所は
屋上。

「で、話って何なん?」

随分、強気な琴理(笑)。

「分からへんの?!」

「…」

「チッ。あんたなぁ
何で
ソンナヤツのとこ行ったんよ?

まじキモいんやけど…?」


「ソンナヤツなんて言わんとって。琴理の親友に。」

「答えろよ♪」

「じゃあ答えてやるよ♪
あんたらみたいに

奈々緒は

ネチッこくないし
ウザくないし
超良い子やねんから!

琴理の
大好きな大好きな
親友やねんから!!」


「あ~そう。
そりゃあ良かったね。

ってか
その
あんたの
大大大好きな親友に
彼氏とられたんですけど?」

「は?被害妄想やめれば?
奈々緒
琴理とズット
一緒にいたんだから
彼氏作る余裕なかったし♪」

…おい!


「は?!
だって陽樹が
“奈々緒んとこ行ってくる”
って言って
それ以来
陽樹と会ってないねんで?!」

「だから?」

「…っ!!陽樹を返して!」






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