誠-変わらぬ想いの果て-



「お前、どうしたんだよ。その格好」


「それの後始末。一匹だと思ったら何匹もいたから、始末したんだよ」




珠樹は事もなげにそう言い、部屋の中に入って障子を閉めた。


しばらくすると、着替えて縁側に出てきた。


そのまま当たり前のように奏の横に座った。




「もう最悪。その蠱毒、まだまだ残ってるよ。作り主を探してるみたい」


「うわぁお。で?その人間は今どうしてんの?」




奏は完全に面白がっている。




「今は第三課がついてる。まぁ、もちろん秘密裏にだけどね。本人は毎日戦々恐々としてるみたいだよ?」


「だろうね。冥官のあの男や安倍晴明のような強い力を持った人間じゃないと祓えないような数みたいだし」


「奏ちゃん、僕達は何をすればいい?」




沖田が奏に背後から覆いかぶさりながら尋ねた。


すかさず珠樹の鋭い視線が飛ぶ。



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