誠-変わらぬ想いの果て-

不忍の池伝説




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夜の帳が落ちる頃、元老院はいつになく騒がしかった。


今宵は澪ちゃんの誕生日パーティ。


あの三大魔王も気に入りの姫のとあって、元老院の外からもたくさんの者がやってきた。


今ばかりは幾重にも張り巡らされた結界も、一枚もなくなっている。


綺麗に整えられた庭での立食パーティ。


その中でも一際目をひいているのが、和服姿の近藤達である。


有史以来、人間が参加したことがあまりない元老院での誕生日パーティに、こうも大勢でいる。


目立つのも無理からぬことだった。


しかも、今回の主役は天照の後継。


必然とそっちの方々も集まっていた。




「としー、あのねぇ。そこのまふぃんとって?」




澪ちゃんの可愛らしい声もそこから聞こえてくる。


今では落ち着いたが、近藤達に会った時はもう。


すごい喜びようだった。


今は離れずべったりだ。



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