金髪王子2

「えっ、礼奈って、進学しないで、すぐ結婚しちゃうわけ?」


情報通の勇真も、知らなかったらしい。


「うん、現在、花嫁修業中!
じゃぁ、綾音は?」


「私は、英文科」


「あー、それっぽい~。
ねぇねぇ、王子はー?」


大野に話を振られて、俺も答えた。


「史学科」


「へぇー、渋いとこ選んだねー。
じゃ、ひょっとして、栞も同じ史学科希望なの?」


大野が、栞の顔をのぞきこむ。

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